社会保険労務士の試験では労働関係の法律、社会保険関係の法律などの知識が問われます。法律の範囲としては限定的ですがその内容については深く理解する必要のある法律ばかりです。求められる理解力の高さは、受験のために資格条件が設けられていることが示しています。
労働衛生法及び労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法の8科目から選択式で40問40点満点、択一式で70問70点満点計110問が出題され選択式、択一式共に総得点がほぼ7割あることと科目ごとの基準以上の得点があることの両方の条件を満たしていないと合格できません。
科目ごとの基準が定められていることは、すなわち偏った知識ではなく幅広い知識が必要とされ、出題傾向の分析や過去問学習をしていても、110問に正しい答えを当てはめるためには相当量の知識が求められます。
社会保険労務士の業務に必要な知識は確かに110の問題の中に凝縮されてはいますがすべてではありません。試験はあくまでも知識と能力を判定するためだけのもので、実務に就いたときに本当に役に立つのは、試験に出題された問題も含め試験のために蓄積してきた膨大な量の知識とそれを的確に機能させる能力です。
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