社会保険労務士試験は法改正が多いものの、過去の試験問題が繰り返し出題されるといった傾向があります。ですから、過去問をしっかりこなしていれば、約5割は点数が取れるであろうといわれているほどです。
繰り返し出題される問題は、過去の試験問題とほぼ同じ内容で出題されることもありますが、年数や金額などを少し変えて出題されるケースもあります。では、具体的に試験に出題された問題を例に挙げて説明してみましょう。下記3問はいずれも労働基準法に規定されている均等待遇に関する内容です。
平成11年「使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間について差別的取扱いを行ってはならず、このことは解雇や安全衛生についても同様である」
→答えは○
平成14年「均等待遇を定めた労働基準法第3条では、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として賃金、労働時間その他の労働条件について差別的取扱いをすることは禁止されているが、性別を理由とする労働条件についての差別的取扱いは禁止されていない」
→答えは○
平成19年「均等待遇を定めた労働基準法第3条では、労働者の国籍、信条、性別又は社会的身分を理由として賃金、労働時間その他の労働条件について差別的取扱いをすることは禁止されている。
→答えは×
平成14年と平成19年は「性別」に関する差別的取扱いが論点となっています。ちなみに、労働基準法第3条において「性別」を理由とする労働条件についての差別的取扱いは禁止されていないというだけであって、「性別」に関する差別的取扱いの禁止については労働基準法第4条や男女雇用機会均等法などに規定があるので、差別していいってことではないですよ。
このように過去に出題された問題については関連する箇所から出題されることもよくあるので、関連事項を含めてくまなく勉強しておくのがよいでしょう。
それでは、過去問題に取り組むにあたって何年くらいさかのぼって勉強すればよいのでしょうか?書店で販売されている過去問題集を見てみると、5年分、7年分、10年分と分かれています。ズバリ、おすすめは10年分です。10年分となるとボリュームもあって、大変かもしれませんが、10年くらい前に出題された問題が忘れた頃に出題されるということも少なくありません。5年分では少し物足りないですし、7年分も中途半端な感じがしますし、やるなら思い切って10年分をこなして実力を身につけたいものです。
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